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家事は女の務め!?〜最近のバラエティ番組にもの申す [日常]

 最近、テレビを見ていてちょっと不快に思ったことがあります。

 あるバラエティ番組で、女性のアナウンサーが料理の腕を競うというものがありました。
 審査員は全員男性で、女性のアナウンサーが作った料理を食べて点数をつけ、
合計得点が高い人から順位がつけられていました。
 別のバラエティ番組では、一人の男性タレントが、複数の女性タレントの自宅を訪問し、
訪問を受けた女性タレントは、男性タレントを自宅に宿泊させて、その間に様々なおもてなしをし、男性タレントが、おもてなしが上手な女性タレントを選ぶというものでした。

 これのどこが不快なのか?と思われるかもしれませんが、私が不快に感じたのは、
料理をする・もてなすのが女性、料理を食べる・もてなされるのが男性と固定化されている点です。 さらに嫌な感じを受けたのは、審査をする側が男性、審査されるのが女性となっているせいで、
審査員である男性を満足させるために、女性達が必死に男性に尽くすことが要求されている
格好になっていることです。
 また料理やおもてなしを上手にし、男性を満足させることに順位がつくことで、
そのことが女性の価値を決めるように扱われていることでした。

 「料理やおもてなしが下手な私のひがみだろう」とも考えてみましたが、きっかけは
そうであっても、やっぱり上記の番組内容は問題だと思います。
 そんなに不快に感じるなら、そのバラエティ番組を見なければ済む話ではないかと
言われるかもしれませんが、私の趣味に合わないというだけのことではないと思います。

 先に紹介したバラエティ番組は、いずれもゴールデンタイムに放映されている人気番組です。
料理をはじめとする家事をし、男性の世話をするのが女性の役割であることが
当たり前の前提として作られている番組が、広く放映されることは、伝統的な性的役割分担を
打ち破り、男女が対等なパートナーとして在ることが出来る社会をつくろうとする流れに対して
逆行することです。

 これらの番組の主な視聴者は10代後半から30代の若い世代だと思われます。
 こうした若い世代に向けて、時代の流れに逆行するような古い価値観を発信するのは、
テレビが時代遅れだと言われるのもやむを得ないのではと思わずにはいられません。

 次の機会には、是非、男女が協力しながら料理や家事を分担することをテーマに、
堅苦しくなく、楽しめる企画を見たいなあと思います。

(佐木さくら)
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