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木村草太さん講演「憲法解釈の理論-集団的自衛権と同性婚を素材に」 [憲法]

5月25日、福岡県弁護士会の総会が開催され、
憲法学者の木村草太さんに記念講演をいただきました。

木村さんは、「首都大学東京大学院社会科学研究科法学政治学専攻・
都市教養学部都市教養学科法学系教授」というお立場ですが、
あの「報道ステーションの憲法学者の先生」の方がわかりやすいかもしれないですね。

お話は、「憲法解釈の理論-集団的自衛権と同性婚を素材に」というものでした。

国際法の読み解き方、
憲法の読み解き方などを、
わかりやすいたとえを駆使して、順を追って丁寧に、
詰め将棋のように綺麗に問題のとらえ方を説明してくださいました。

結論として、
日本国憲法には集団的自衛権を根拠づけるような規定はない、
憲法は同性婚を禁止していない、
ということが、フローチャート式によくわかりました。

詰め将棋のような理論展開で、
クリアカットとはこのことか!というすっきりした気持ちです。

(質疑応答でお伺いするような事柄でもありませんでしたが、
 とはいえ、一番おうかがいしたかったのは、その、問題整理能力の身につけ方?だった、
 という講演会でした)

少しずつ少しずつ慣らされて、見聞きする情報そのものも操作されて、
私達はいま、気がつかないうちに、戦前そのもののような社会にいると感じます。

戦前だって、同じように、ある日突然危機的な何かがあったのではなくて、
なんとなく、あれ?、あれ?と思っているうちに戦争がはじまって、
でも、市民の生活はなんとなく続いていって・・といううちに、
気がつけばあの大惨禍に至ってしまったのだったのだろうと思います。

戦争や互いが互いを監視して縛り合うような社会は、
誰かの強い意志によっても興りえるのでしょうが、
それを支えるのは、一人一人の無意識・無関心にほかならないと思います。

わからないから選挙にいかない。
忙しいから選挙にいかない。
誰に投票したって一緒でしょ。
私の一票くらい、誰にいれても社会は変わらないでしょう。

でもその一票一票が集まって、いま、私達はたくさんの政治家達から
「政治が何をやっても国民は目先のことしか考えてない」
「税金あげずに、適当に福祉をばらまけば、選挙なんて大丈夫」と、
簡単に手なづけられるかのように誤解をされている、
語弊を怖れずにいえば、見下されているように思います。

子ども達が、戦争に怯えず、平和な社会で生きていけるように。
好きな人と、自分らしく人生を歩んでいけるように。

あなたの意見を、無投票ではなく、白票でもなく、
きちんと社会に伝えていただければと願います。

まずは、暑くても、雨降りでも、忙しくても、ちょっと大変な思いをしてでも
きんと1票の行使を、ぜひ!。

(郷田真樹)
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