SSブログ
委員会活動 ブログトップ

出前授業 [委員会活動]

先日、中学校に、出前授業に行ってきました。
弁護士会が法教育推進事業の一環で行っている企画です。
テーマは「ルールについて考える」
架空の事案に基づいて、事故の加害者はどういう立場に立たされるのか、被害者にはどんな思いがあるか、などを考えて発表してもらいました。

私自身、学校生活の中で、あまり話し合いや議論の授業を受けた経験がなく、特に中学生の頃は、周囲と違う意見や考えをもっていても表に出さない方が無難、といった風潮の、狭い世界の中にいました。高校・大学と年を重ねるにつれ、人と気軽に色々なテーマについて議論を楽しめる関係ができ、新鮮な思いをしました。
同じ事柄でも、違う人格、違う立場から見ると、こんな見え方があるんだ…。共感や違和感を経た後には、自分の考えに対しても自分のチェックが入って、最初とは変わっているかもしれません。あるいは変わっていなくても、ちょっぴり懐が深くなっているかもしれません。

日々トラブルが持ち込まれる現場で仕事をしていると、違う考え、違う立場の人で構成された社会の中で、折り合っていく、しかも自分を失ったり殺したりしないでバランスをとっていく、ということは、日常的なことだけれど、とても大事で、実は難しいことだな~と実感させられます。
違う意見に出会うと、自分が否定された!と怒ってしまう人もいたり(時々私だったり)、意見のぶつけ方に問題があったり。

だからこそ、中学生、いや小学生からでも、人と意見を交換し合って、違う見方に出会って、考えを深めていくのって楽しい、という経験ができるのはいいな~と思います。

翻って、日々の業務では、家庭・家族の問題や職場のトラブルが多く寄せられます。家族は、社会の小さな単位であり、次世代が育つところ。所詮他人の夫婦から始まるけれど、自分と違う考えを認めなかったり、上下の関係を持ち込んだりすると、当然、ひずみが出ます。DV、デートDVやモラルハラスメント、パワーハラスメント事案に接するにつけ、成長過程のどこでそのような行動パターンを身につけてしまったのかな、と考えさせられることがしばしば。

それだけに、これからの社会を構成していく子ども達が、よりよく生きていく力を身につける手伝いをすることには、創造的な喜びを感じます。

相原わかば
nice!(0) 
委員会活動 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。