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「非暴力」を貫きたい−1 [福岡女性九条の会]

当事務所では、「福岡女性九条の会」の事務局をしております。
この会は、憲法九条を改悪しようとする動きに危機感を感じていた
当事務所の代表弁護士辻本が、「このまま何もしないで九条が改悪
されたら死んでも死にきれない」と言い出したので、
当事務所で事務局を担う覚悟で、2006年、
「このままではいけない!私たちも何かしなければ!」と、
福岡県弁護士会所属の女性弁護士全員に呼びかけ、
その7割の女性弁護士に呼びかけ人になってもらって発足した会です。

福岡女性九条の会」入会の資格は、福岡に住んでいる女性で、
憲法九条を護りたいとの思いを持っていることだけです。
思想、宗教、支持政党、自衛隊についての考えなどは様々。
けれど、憲法九条を護りたい、日本を戦争をする国には二度と
したくないという思いだけは共通、そんな福岡の女性たちが集う会です。
現在、会員は400名を超え、多くの市民の方に参加いただいております。

「福岡女性九条の会で具体的に何をしているの?」、
「憲法九条を守るってどういうこと?」と
思われる方もいらっしゃるでしょう。
そこで、今回は、私たちの活動や思い、そして私が弁護士として働く中で
憲法九条について思うことを簡単にお話したいと思います。

一番大きなイベントは、毎年秋に行う講演会です。
これまでに、瀬戸内寂聴さん、高遠菜穂子さんなどを講師としてお呼びして、
それぞれの立場から、憲法九条への熱い思いを語っていただきました。

昨年のゲストは、辛淑玉さん。
東日本大震災後、パニックの中ではマイノリティが叩かれるという
差別の実態を目の当たりにされ、何度も現地入りし、
支援活動を行ってこられたそうです。
そして、震災後の停電の中で、強姦などの被害にあった女性の
相談が多く寄せられていることなど、マスコミでは報道されていない
被災地での女性に対する暴力の実態も語ってくれました。
そして、「暴力によって物事を解決しようとすることが社会を暗くしている。
『非暴力』の覚悟が必要で、憲法九条をしっかり心に刻まなければならない。」と
最後を締めくくってくださいました。


長くなってきたので、続きは次回。

次回は、講演会以外の活動のご紹介と、私の弁護士としての活動と
憲法九条の会への思いなどを綴りたいと思います。
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